医療業界では病気や怪我で苦しんでいる患者に対して治療を施すのが基本でしたが、だんだんと健康寿命を延ばすという考え方が広まってきています。
健康寿命とは、心身ともに健康な状態でいられる期間の長さのことです。
端的には治療を受けずとも仕事をしたり娯楽を楽しんだりして生活を充実させられる年齢をできるだけ長くしようというのが、健康寿命を延ばすという考え方になっています。
現代医学を用いれば、心身のいずれかが健全な状態ではなくとも、生き永らえることができることがあるのは事実です。
しかし、それが本当に本人にとって幸福なのかと考えるとケースバイケースで、必ずしも寿命が長いことが良いと言い切ることはできない状況が生まれています。
そのため、医療では健康寿命をいかにして延ばすかという視点を持つことが重視されるようになってきました。
健康寿命を延ばすために医療が何をできるのかと悩む人も当初は多かったものの、予防を重視していけば良いという考え方が定着してきました。
そのためには日常生活から改善する必要がある人も多く、カウンセリングによる対応を行う病院やクリニックが増えてきています。
そして、患者のケアを行う看護師も、患者に対してどのようなことを日常生活で取り組むべきかを伝えるケースが多くなってきています。
そのため、健康寿命に対する意識を高め、正確な知識を付けることが大切です。
これからの医療の担い手には健康寿命を延ばすという考え方は欠かせないものだと考えましょう。
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